境界の町で [和書 社会・ビジネス]
いまさらながら、本作のカテゴリー分類が難しかった・・・。 基本、ノンフィクションってあまり読まないし、でも、社会的な話だとワタシは思うので、とりあえず社会、ということで。
先日の3月11日。 震災の追悼記事やいろんな震災関連のニュースが飛び交った日。 たまたまヤフーのニュースの関連記事で、この本のことを知る。 通常のカメラが入らないところの写真がある・・・という、最初は興味本位。 だけど、読み進めるうちに、どんどん真実が明るみになる。
読メでも、結構賛否両論で、くだらない(あ、失礼。 でも本当のこと)揚げ足を取って、読むに足らないようなことを残す人もいたり、私の知人はこんなことはない・・・とか、論点がずれたコメントも中にはある。 そういうことじゃないってワタシは思うのだよね。
すっかり過去のお祭り騒ぎのような感覚が漂う今日この頃。 東京オリンピックに沸き立ち、未曾有の税金をいとも簡単に使う政府。 いやいや、お金使うところはもっと他にあるでしょ? 優先順位ってあるでしょ?? ってね、ワタシは思うわけです。
正直、(話しずれちゃうけど)オリンピックは反対でした。 だって、別のお祭り騒ぎを起こして、震災のことを放置しようとしているようにしか思えなかった。 おもてなしだか、なんだか知らないけど、何故同じ国民のためのおもてなしや思いやりがないのか、と。
過去の遺物ではない。 現在も進行している真実で、取り残されている人、帰れない人、苦しんでいる人は山ほどいる。 その真実に目を向けずにいたことにたいして、衝撃を覚えた。
本に書かれていることはフィクションでもおとぎの国の話でもなく、ただの真実。 しかも完結していない事実。 そういうことを受け止めて、本当に何ができるのかを考える必要があると、ワタシは思うわけ。
興味本位で図書館で借りたけど、多くの人に読んでほしいと思う。 手元に置くには重過ぎる。 でも、目を背けずに読んでほしいと思う。 いったい私に何ができるのか・・・ 本気で考えたい、そして考えてほしい。
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