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烏に単は似合わない [和書 小説]

バックデート第2弾。 なんとか記録しよう・・・。

 以前、本屋で並んでいるのをちら見して気になっていたところ、31さんのブログでの書評をみて、さらに興味深々! たまたま行った本屋でこの本のことを思い出し、購入。

最初は展開が気になり、ぐいぐい引き込まれ、一気に読了したのだが・・・。 正直、最後は『は???』というのがワタシの感想。

読メの記録として同じことを書いたんだけど、ワタシの中ではかなりの不完全燃焼。 ファンタジーというにはちょっと詰めが甘く、詰まるところ、これはミステリーなの?? という疑問が残る。

構想や世界観はとても興味深いし、面白かった。 でも、最後の章で、突如語り部が変わり、かなり後ろのほうに読み進んだところで何が起こっているのかを理解。 『え?? しゃべっている人が変わった!?』 と。 しかも、急に現れた『彼』が謎解きをぺらぺら話す?? 正直、ぜんっぜーーーーーーーーん理解できなかった。( ̄ω ̄;)

で、結局、彼はどんなポジションだったわけ、この話の中で?? という疑問が最後の最後まで消えなかった。 これってミステリー・・・なの? という疑問が読了後も後味悪く残った。

ファンタジーとしても、ちょっと辛口に言うと、いまいち。 せっかく面白い世界観を築いたのに、詰まらん謎解き(あ、ごめんなさいね~、でも本当のことだし)で台無しになり、結局、何が言いたかったの? というのが見えなかった。 あせびの話? 浜木綿の話? で、誰が主人公??? ・・・と。

惜しい、といえば、惜しい。 続きの話があるらしいので、読んでみたいとは思う。 でも、帯や解説に書かれていたような、大絶賛の作品とは、ワタシには思えない。 ま、あくまでも好みの問題もあるけれどね。

今後、どのように作風が確立されていくのか・・・見ものである。 (読了日:2015年2月14日)

おススメ度: ☆☆☆+0.5 今後の期待も込めて、辛口に。

烏に単は似合わない (文春文庫)

烏に単は似合わない (文春文庫)

  • 作者: 阿部 智里
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/06/10
  • メディア: 文庫

 


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31

まっきー☆ さん こんばんは。
読まれたのですね!?

そうですか、ブログには「ファンタジーファンの方にはダメ出しをくらいそう」と書きましたが、やはりこういうのはずれているのですね。

ミステリとしても、ファンタジーとしても、中途半端なのかもしれませんね。そこを個人的には楽しんでしまいましたが。
勝手な感想でミスリーディングしてしまい、失礼しました。
これに懲りず、のぞいてやってください。


by 31 (2015-03-22 21:06) 

まっきー☆

31さん>こんばんは。 いえいえ、とんでもございません!?!? 
この作品は、ミステリーなのか、ファンタジーなのか、というカテゴリーが
確立されておらず、おそらくミステリーという枠にはめて読み進めると、
トリックとかそちらのほうに意識が集中され、最後のオチは納得できるものに
なるのではないかって思うのです。

ファンタジーといっても、大概はその内容にテーマがあって、人間の成長であったり
世界観の創造であったり。 話の筋に何が言いたいのかが、わかるんですよ。
出てくるキャラは創造物であっても、実際に内容は戦術バリバリの国取り
物語だったり、親子愛だったり、異文化の相互理解だったり。
どちらを優先にするかで感触は大きく変わると思われます。 
本作は、謎解きと最後の解決という点で見ればミステリーですが、
ファンタジーの切り口で言うと、『何が言いたいのか』が見えないんですよ。
むしろ、本作はファンタジーという言葉を禁じてしまうほうが良い気がしますね。

構想は好きです。 おそらく元は天狗とヤタガラスをモチーフにしていて、平安朝の世界観に創造物を織り込んだ・・・というところまでは、結構好みなんです。
あとは、どの方向に持っていくかの方向性の違いでしょうね。

ただ、次の作は読んでみたいと思っています。 次はミステリーとして
最初から挑戦しますけどね。( ̄ω ̄;)
by まっきー☆ (2015-03-23 00:38) 

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