狐の嫁入り - 御宿かわせみ(6) [和書 小説]
月一の上京レッスン時にさくっと読了。 いやはや、止まらない感じでございます。
かわせみシリーズ第6弾。
今回は、るいがちょっとかわいそうかな・・・と思ってしまった。
本所では、巷で『狐の嫁入り』騒ぎが起こっている。 青白い狐火が飛び、花嫁行列の駕籠が中を浮いたり・・・。 この騒ぎをよく思わない八丁堀同心、源三郎と東吾が、騒動の真相究明に乗り出す。 そして見えてきたのは・・・とある材木問屋の娘が、借金の形に嫁入りせねばならないという話であった。
この『狐の嫁入り』の仕掛けはお見事!! 思わず拍手を送りたいと思ったほど。 しかし、おとせの息子である正吉の話は・・・ちょっとるいが気の毒であった。 確かに東吾は子供好きであるが、ちょっと狸穴に行きすぎでは!?と思ってしまう。 おとせのこともうすうす気づいてい売るるいが可哀そうであった。 そのほかにも、娘が妾にされている男が、自分の娘が幸せになってよかった・・・という言葉に我を忘れて殺しに走ってしまう男の話や、掏摸であった父の名を語る悪党をどうしても暴きたいという、掏摸の娘の話など、今作もなかなか面白いものであった。 それにしても、るいと東吾がどうなるのか、ちょっとやきもき・・・という感じかしら。
おススメ度: ☆☆☆☆☆
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