オウム事件 17年目の告白 [和書 社会・ビジネス]
本当はほかの本を読み終わっているんだけど、返却期限が今日だったので、先にこちらをアップ。
数か月前に、会社で購読している雑誌で紹介されていた。 あの忌々しい事件の真相を語るらしい・・・。 何より知りたかったのはどうやって化学兵器をつくったのか、という方法。 何を暴露するのだろうか・・・ 本当のことを知りたい、という思いに駆られて図書館で予約。 ようやく順番が回ってきたため読むことになった。
結構知られざることが書かれていたが、本人の主観が入る部分は、本当に信用できるとは思えなかった。 眉唾としか思えなかった。 また、ワタシが知りたかった化学兵器を作る様子については、上祐は日本にはおらず、その一部始終を知らなかったという。 ただ、ロシアに行ったときの布教活動がのちのロシア人によるテロ計画にまで発展したことが非常に興味深かった。
ただ、半分は著者のオウム⇒アレフ⇒ひかりの輪という変遷と、いかに自分が改心したかの説明が書かれており、それもにわか信じがたい部分と、麻原を盲信していたころとあまり変わらないんじゃないかな・・・と思える部分も。 まして、ワタシが一番あこがれる広隆寺の弥勒菩薩像に触発され、聖徳太子の教えに共感し、考えが変わった・・・ なーんて、なんだか弥勒菩薩を引き合いに出すあたりが、とっても許せない!!!(超個人的感情。笑) ま、洗脳された人ですら、あの微笑みは心を溶かすのかと思えば・・・やはり弥勒菩薩様なのでありますなぁ。 あー、また会いたくなってしまった・・・。
なんだか複雑なものを残すこととなったこの本。 後味はちょっとよくないものであった。
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