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出世花 [和書 小説]

今日から仕事始め。 そして朝礼に参加後、6人で東京に挨拶回り・・・疲れました。(;´д`)トホホ で、往復の新幹線の中で、読了。 正直、本当に泣けます・・・。 行きの新幹線では何とか凌いだものの、帰りの車中では、人目も気にせず泣いたデスよ。 琴線に触れてしまったというか。

みをつくしシリーズの高田郁さんのデビュー作。 本当は詳伝社より出版されたのを、著者の希望により出版社を統一するために新版にて角川春樹事務所から出された。

不義密通の大罪を犯し、その相手と出奔した妻を打つために、父と二人敵討ちのたびに出た艶(えん)。 飢えを凌ぐために食べた毒草にあたり、行き倒れてしまい、青泉寺に助けられるも父は他界。 父の願いもあり、住職より新しい名前『縁(えん)』をもらう。 青泉寺は弔いを専門とする墓寺で、人々を弔う姿に心を打たれ、新仏の湯灌を行う「三昧聖(さんまいひじり)」の道を歩むことを決意する。 それは出家するのに等しい決断であった・・・。

自分の父を見送る姿、養女に欲しいと申し出てくれた大店の女将さんは実は、艶を捨て去った母だった・・・。 ここからして、もうなける。 そして色々な人を送る姿が、本当に涙なしでは読めない。 特に最後の正念(青泉寺の僧)と母のお話は、自宅であれば号泣だったと思う。 必死にこらえながらもなきながら読み進めたが、どうしても自分が見送ったときのことと重なってしまう。 だから余計に涙がこみ上げるのかも知れない。

続きがあるのだと思うが、著者はとりあえずみをつくしシリーズを仕上げてから、こちらの続きも書かれたいとのこと。 どちらも楽しみである。 (2012年1月6日読了)

<追記>
ひゃー、久しぶりのアップ・・・。 というか、久しぶりにがっつり本を読みました。 さすが、夏休み☆ やっぱり休みは読書だよね~。 ←どれだけインドアな人。。。

先日、『出世花』の続編が出ているのを見つけたので購入。 しかし、どんな話だったかを思い出すために、3年ぶり?に手にとってみた。

号泣です、号泣。 最初の感想にも書いているけど、 自分が母を見送ったときのこととどうしても重なってしまう。 あのときの感情があふれてきてしまう。 今回は人目も気にせずに思いっきりなけたので、ある意味良かったのかも。

お縁がどのように道を進むのか・・・続編が楽しみである。

出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫)

出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2011/05
  • メディア: 文庫


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